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2000年
  音について
  いきなり脱線でごめんなさい!!
  はじめまして
 2000年6月★音について

 「どんな作曲家が好き?」「クラシック以外はきかないの?」という質問をされた時、私はうまく答えられません。誰でもそうですが、時によって違いますよね。

 今私は演奏会に向けてシューベルトのピアノソナタ、Adur D959を練習しています。このソナタはシューベルトの亡くなる数カ月前に作曲されたもので、彼の有名な歌曲「美しき水車小屋の娘」や「冬の旅」に通じる、深い内面的な世界をもっている曲です。この曲にとてもいいタイミングで出会えたことと、私の大学院での恩師である今井顕先生がシュ−ベルトの大家でいらっしゃるという大幸運から、今はシューベルトに「ハマって」います。シューベルトの反動なのか、超絶技巧のリストもたまには弾きたくなりますが。

 聴く音楽のジャンルは特にきめていません。ジャズ・演歌・日本のポップス等々、良い曲はたくさんありますから。

 でも苦手なのは、重低音の効いた、ハードロック系というのでしょうか、あれです。あまりにも音量がきつくて、耳が壊れそうになってしまいます。(お好きな方、ごめんなさい。)音楽を聴く時、私は聴音の書き取りをするように、主旋律の音を耳で追って拾ってしまう癖があるので、苦手なのはそのせいなのでしょう。

 自分の部屋でBGMをかけるなら、音として聴きたいのはリュートやチェンバロの音です。それなら音を拾わないかというと、そうでもないと思いますが、なんだかほっとした感じがするのです。バッハもそうです。聴いていて全然疲れません。とっても元気のあるときには協奏曲(ピアノに限らず)を聴きます。楽しくて、やる気が出ます。

 でも本当に、一人で休息したい時には「無音」が一番落着きます。
 BGMのない喫茶店はあまりみかけませんが『あるといいのにな』なんて思います。

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